2009年05月22日

【第三夜】本庄早稲田百粁行脚 駕籠大名行列始末 -本章(後)-

いよいよ100ハイも後半戦。
今週も後半戦。あと1日で週末だー。


《第一夜》
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1171838854&owner_id=129150
《第二夜》
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いつまで続くんだ?
の第三夜をどうぞ。

ごめん、今日の日記4500文字くらいある(爆)

--


【第四区 入間〜所沢】


「うわー、雨やべえなぁ」

と周囲が騒ぐ声で目が覚める。
最悪の朝だ。

すでにボロボロの身体と頭にムチを打って雨対策を考える。
仮装を脱ぐことも含めて色々と考慮したが、
やはりここまで来たら初志貫徹したいということで、

「着物の上にレインコートだけ羽織って突撃」

に決定。
周囲の参加者から「勇者」と称えられる。


ここで、当初からどうしても外せない仕事があった
伊○忠商事の商社マン、お湯平が始発で勤務に向かうため離脱。
仕事が終わり次第の合流を誓う。

そこは規定路線だったが、
便乗して大名役の植松さんが


先輩から出された課題が終わってないから


という驚愕の理由でリタイア。

埼玉新聞に取材されてたのに!
集団仮装賞の受賞スピーチまでしてたのにっ!

家臣一同、ドン引きする。


というわけで、雨とメンバーの減少に
テンションはダダ下がりしながら第四区スタート。

しかし今回の100ハイは本当に天気には恵まれて(強風を除く)、
この朝の雨も図ったかのように出発と同時に小雨になる。

疲れは見せつつも、この区間はほとんど休みをはさむことなく
10時過ぎには所沢キャンパスに到着。


≪所沢キャンパス休憩所≫


体育館に入ると、去年より始まった
「所沢体育大会」の真っ最中。

すでに70キロ近く歩いてきたコンディションで
縄跳びやらシャトルランやらグルグル相撲やらを行う参加者たち。
その無尽蔵の体力には感心を通り越してむしろ引く。

優勝したのは見知った後輩(田中ゆきじるし)でした。
シャトルラン中無駄に飛び回ったり側転したり、
実はおまえ人間じゃないだろ。とりま、二連覇おめでとう。

16所沢での足状態.jpg

普通の人間の足はもうこんな状態です。

先頭が出発してからもじっくりと休憩を取り、
体育館を出て仮装と駕籠のメンテナンスを行う。

すると、後方から時代劇衣装を着た一人の男が…


軍神吉見だー!!


※軍神吉見とは?

歩くだけでもドMイベントである100ハイにおいて

・下駄(まだ下駄がそんなにメジャーじゃなかった時代に実行)
・スーツに革靴(ノートパソコンを持参、のちに素で破壊)
・超本格的な巨大足ヒレ→健康サンダル
・スキー靴(板も担ぐ)→のちに裸足

など己に厳しすぎるハンデを課し、
毎年100ハイ最後尾を賑わす名物男。

終了後必ず病院送りになる姿をして、
人々に「軍神」と呼ばしめた100ハイ史上の生ける伝説。
(ワセペディアより)


<軍神参戦の経緯>

100ハイ前日、メンバーのあまりのドタキャンの多さに辟易し、
少しでも戦力が欲しかったオトキタが吉見にメール。


俺:
100ハイ
や ら な い か
吉見:
アッー!
(両者とも原文ママ)


こうして軍神7度目の100ハイ参戦が決定した。(実話

しかし話しを聞いてみると吉見(院生)の土曜日は
午前バイト、午後はゼミ・論文執筆、夜は教授との面談があるらしい。
え、それって参加不可能じゃん?


「土曜日の終電で本庄アピタまで行って、
 朝までに走って追いつきますよ。その方が面白いですし


なんという軍神ww
忙しさを言い訳にする世の中の無数の輩に
爪のアカを煎じて飲ませたいくらいの漢っぷりです。

そしてどうせならサプライズで登場した方がオイシイということで、
俺と諸藤以外のメンバーには誰にも知らせず一人夜通し走り続け、
とうとう所沢で追いついたと、そういうわけだったのですね。


思わぬ強力助っ人を得て俄然士気が上がるメンバー。
さぁ、いよいよ山場に突入だー。


【第5区 所沢〜石神井】


実はこの五区が駕籠大名行列にとって
最大の難所であることは当初から覚悟していた。

・舗装されていないオフロードが続く(台車の車輪が持つか?)
・どう迂回しても避けられない階段が出現する(あの駕籠で階段…)

さあ、果たしてこの難所は越えられるのか。
そしてここでめでたく正真正銘100ハイ最後尾となる。


所沢キャンパスを出た直後のオフロードは
とにかくチームワークが発揮されまくる。

「段差あります!」
「右、穴があるから気をつけて!」
「水たまりを避けて、左から行こう!」

先に行って道を確認する者、舵を取る者、
引っ張る者、左右を固める者、後ろから押す者…

昨晩のナイトハイクで培った役割分担と絆で、
難所を次々と乗り越えていく。上り坂は
「せーの!」と声をかけて一気に駆け上がる。

17.5オフロードで頑張る.jpg

おいしょー!

オフロードを片付けると、
どうしても避けられないポールが出現。
こうなったら、駕籠を持ち上げてやんよー!!

17持ち上げる!1.jpg

こうやって…

18持ち上げる!2.jpg

どっせぃ!!


第0区以来、初めて宙に浮く台車にテンション急上昇。
同時に上半身筋肉に乳酸急上昇。


見事難所のオフロードをクリアした後は、
100ハイ中屈指の風光明媚である狭山湖の橋へ。
広い橋の真ん中を渡る集団は、まさに時代劇の一幕。

20時代劇のワンシーン.jpg

おー格好いい!

とか悦に浸っていたら、最大の難所、
絶対不可避の階段が出現!まだ体力に余力のあるメンバーで、
50キロ超ある駕籠を完全に持ち上げて歩く。

21一番つらかった階段.jpg

くだってー

22一番つらかった階段2.jpg

のぼってー


終わった後、マジで心臓が飛び出しそうでした…

休むまもなく現れる、アップダウンの激しいサイクリングロード。
このあたりから急に風が強くなり、

「おいおい、人でも飛ばされるんじゃねーの?」

とか思っていたら、膝を壊した大坂が
見事目の前で風に飛ばされていきました。


サイクリングロードが終わると、
後は地獄の一直線、青梅街道。

この手前のコンビニで最後の大休止を入れていると、
日曜日の朝から一人120キロランに挑戦していた

「やってることの凄さと人望が反比例する男」

ことセミプロ・佐多秀介に追いつかれる。


「100ハイの枠と限界を超える」とかよくわからん理由で、
みんなが100ハイを盛り上げようと運営やら仮装やらを頑張る中、
エントリーすらせずに企画にフリーライドする姿勢には賛否があるだろうけど、

単純に120キロの距離を11時間半で走破した偉業は凄い、
というか人間業ぢゃないと思います。(俺のフルマラソンペースで120キロを完走)

都合よく就活にも失敗して内定がないようなので、
陸上自衛隊に入るのが一番日本のためだと思うのですが、
いかがでしょう?


さて、青梅街道はトラウマの一言。
なんなのこの駄道は。国道を名乗るな、このクソロード!

救いは都内に入り沿道に人が多いことで、


「何アレ、大名行列?!凄い!」
「え、これで本庄から歩いてきたの?信じられない!」
「毎年このイベント見てるけど、君たちの仮装が一番」


等々、ありがたい評価をたくさんいただく。
ここまで来ると、本当に沿道のちょっとした応援が力になる。


夕方、休憩所からあと少しというところで、
最終新幹線で広島に帰らなければならない氏家が泣く泣くリタイア。

最遠方から、遅刻・早退覚悟で参戦を表明したその決意は
また吉見とは違った角度で漢の中の漢だったと思います。

往復の新幹線に4万、参加費と衣装代などで3万5千、
計7万5千円。あなた、これで海外旅行に行けましたよね?


【最終区 石神井〜早稲田】


18時、日が暮れる前に学院にたどり着き、
いよいよ勝負の第六区が始まる。

途中で仕事に抜けた大名植松が、ようやく仕事が終わった元ちゃんが合流し、
新たなメンバーを加えて最終区に挑む大名行列。

25フルメンバー、最終区スタート!.jpg

「最後なんだから、這ってでもいけるだろ!」

そう思えるのは100ハイ経験者だけで、
初参加者にはここから地獄の苦しみが襲う。
足の故障や疲労、体調不良で一気にペースダウン。

26杖とつく大坂.jpg

足を壊して杖をつく者も。

しかしここで止まること、ペースを落とすことは
つらさを増すことだと経験的にわかっていた。
非道だとは思いつつ、ほとんど休憩をいれず集団に歩を歩ませる。


「がんばれ、あとちょっとだから!」
「ここで止まったら逆につらい、だまされたと思って進め!」
「進めば嫌でもゴールに着く。絶対いける!」


前に後ろに、つらそうにしているメンバーに声をかけ、
必要とあれば後を押す。肩を貸す。

28肩を貸す.jpg

駕籠と集団を率いて100キロ、自分だってつらいわけはないけど。
もうここまで来たら

「絶対このまま全員でゴールしたい!」

という気持ち。そして、

「なるべくなら人のいる時間にゴールしたい!そして目立ってモテたい!」

という邪な考えだけでした。
てへ。


お湯平も合流して、
高田馬場から、最後の馬場歩き。


「はい、早稲田祭運営スタッフOB注目!!
 最後の馬場歩きだ、気合入れて行くぞ!声だして行くぞっ!!」


俺らの時代は、トップ集団が
最後の馬場歩きに差し掛かる際、各集団の大将が

「K告研究会注目!トップ取るのは俺らだ、誰にも負けるんじゃねーぞ!」
「早稲田G−ティアン注目!○○にだけは負けんな、俺らが一番だって教えてやれ!」

等々、学注を掛けるのが伝統になっていて、
サークルでずっとヒラだった俺はその姿に密かに憧れていた。
なので、この音頭を取れた時に実はちょっと泣きそうでした。


そしてこれまでずっと団体名を聞かれてもオフィシャルには
「社会人有志」と名乗ってきたけど、ここで初めて

『早稲田祭運営スタッフ』

という、俺が人生の中でもっとも
誇りと愛着を持っている組織名を出すことで、
身体の底から熱いものが込み上げてくる。


校歌・紺碧のエンドレス熱唱。
すれ違う一般人の奇異の目。早大生の合いの手。

30エンドレス.jpg

「閉会式が終わった直後だから、今ゴールしたら美味しいですよ!」

その言葉をエンジンに、
隊列を組みなおして最後の直線へ。

31南門通り.jpg

見えてくる大隈講堂、観衆たちのどよめき。
そして最後のゴールシーンでは…

32すごい注目度!.jpg

人生で最高の注目度を獲得!
そして駕籠の中からは何が、、

33駕籠の中からはナニが?!1.jpg

おおっ…

34駕籠の中からはナニが2.jpg

大名登場ー。

35あっぱれじゃー.jpg

「あっぱれじゃー!!」

の一言で、大名行列、ここに完結!
この流れはロクに打ち合わせもしてないのに、
けっこううまく行きました。

このシーンは動画がよく撮れているので、
よろしければぜひぜひご覧下さいませ↓

http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=129150&video_id=6845051
(mixiのアカがない人は取得して僕にマイミク申請すべし!)


ゴール後はほんとに嬉しくて、もう達成感とか開放感とか
いろんな物がこみ上げてきまくりで、裏返ってつぶれた声を出しながら
誰かれかまわず抱きつきました。

36会心の笑み.jpg

会心の笑顔。


みんなに胴上げもしてもらい、
あとはアレでしょ、ビールでしょ!一気飲みでしょ!

先にゴールしていた、気の利く後輩(♀)が
適量のビールが入った缶を持ってきてくれる。
よーし、社会人だけど、学注一気とかしちゃうぞー!


おいしょーおいしょー
ゴクゴク


…?


「…コレ、ビールになんか混ぜた??」
「いえ、何もしてませんけど」

「…このビール、どこから持ってきたの?」
「そこらへんに置いてあったんです」












灰皿だーーーーーー!!!!



「吐け!いますぐ全部!おまえ、マジで死ぬぞ!!」


言われなくても猛烈にこみ上げてくる吐き気。
ゲーゲー吐く。感動の涙が引っ込んで、その代わり
目やら鼻やら口から色んなものが噴出してくる。

後輩に2リットルの水を2本買ってきてもらい、
飲む、吐く、飲む、吐く、飲む、吐く…

あぁ神様、こんな重たいハンデと集団を背負って
100キロ歩いた後の仕打ちがコレですか。
つーかこれはマジでひどくないっすか。素で。


たぶん50回くらい胃洗浄したと思うが、


「いやあやっぱり、100ハイのあとは、100吐胃だよね!


とボケる気力と実行力は
あの時の俺にはなかった。スマヌ。



…何はともあれ、
2009年5月17日23時

38最後、集合!.jpg

俺たちは、感動のゴールを果たした。
俺たちの早稲田に、戻ってきた。


--


もうちょっとだけ続く。


posted by おときたしゅん。 at 02:01| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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