2011年12月27日

東北の子どもたちに、 'Merry Christmas.'

あっという間に今年のクリスマスも終わっちゃいましたね。

一気に街がトーンダウンしたようで、
祭のあとのような虚無感を感じたり感じなかったり。


そんな中、今年は宣言通り、2週間連続で東北に向かい
3イベント4回に渡るカステラ製作を行なってまいりました。

なお、これらのイベント実施に際して
2つの団体から多額の寄付をいただきまして。


クレドアンドカンパニー株式会社
http://credo-a-company.jp/

TOMORU
http://www.facebook.com/pages/TOMORU/304649742897372?sk=info


どちらも僕の大学時代からの友人が立ち上げた会社・団体です。
この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!



【12/17 あすと長町 仮設住宅地】


長町に作られた仮設住宅のど真ん中で行われる
チャリティーイベントにふらいパンダ参上。

1.jpg

後ろに連なって見える建物が仮設住宅地です。
天候にも恵まれ(極寒だったけど)、上質なかすてらを焼き上げました!

2.jpg

あら美味しそう。
子どもも、数は少ないながらとても喜んでくれました。

しかしながら…


「仮設住宅は問題がたくさんある」
「住民同士のコミュニケーションが取れない」
「孤独死、自殺を防がなくてはならない」


という話は良く聞いていましたが、
初めて仮設住宅の敷地に入って、そこで生活する人に触れて、
そう言われる理由が少しだけわかった気がします。

中央の広場でお祭りがやっていても
かたくなに扉を閉ざして参加を拒む住居や、
冷ややかな目線を投げかけて足早に去ってしまう住民の方もいる。


住み慣れた家がなくなって、半ば共同生活を強いられ、
不便で冷たい住宅で暮らす人々の心のうちはいかばかりか。

自分たちにできることが、まだ無邪気な子供たちと遊ぶことだけかと思うと
少しだけしょんぼりもしてしまうのでした。


【12/17夜 勾当台公園ナイトペーシェント】

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夜は場所を移して、イルミネーションイベントを盛り上げるために参加。

夜 & 極寒という逆境を乗り越え、過去最高の行列ができる中
100名以上の人々に出来立てで暖かいカステラを配布しました!

4.JPG

6月に長町でカステラを焼いたときにも出会った方と再会したり、
僧侶(?)をしているという女性の方から


「私たちは身内にも犠牲者が出た。僧侶だから四国まで行ってお遍路を完遂したけれど、
 あなた方はそんなことよりずっとずっと尊いことをしている。ゆかりもない他人のために
 こんな素敵なことをするなんて、とても簡単にできることじゃない。本当にありがとう」


という有り難いお言葉(と、寄付金まで!)をいただきまして。
分不相応な評価に、今度はちょっと照れくさくなってみたり、ね。


【12/24, 25 気仙沼南町復興商店街】

5.jpg

そしてクリスマスイブと当日は気仙沼へ。

津波の被害を直接被り、壊滅してしまった商店街。
プレハブの仮設ではあるけれど、半分以上のお店がもう一度集まって
「商店街」という形でもう一度復活することができたそうです。

そんなおめでたいイベントに、パンダが呼ばれぬわけがない!
さて、いつも通りカステラを焼くか…と思いきや。


「地元の洋菓子屋さんが営業を再会したので、
 協力してクリスマスケーキにして欲しい。

 デカイから形崩さずにフライパンから出すの難しいと思うけど、
 そこはほらアレだ、気合?よろしく!」


という、恐ろしい課題を当日朝にイベント主催者の葛西姉さんから課せられる。
どうなるかわからんけど、こうなりゃなんでもやってやんよー!!

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ちょっと割れちゃったけど、
案外とうまくフライパンから救出成功!

7.jpg

プロであるサイトウ社長の手で、
あっという間にカステラがショートケーキの下地になっていく。
これは本当に圧巻でした。

そしてサイトウ社長がサポートする中、
気仙沼の子供たちがみんなでケーキをデコレーション!

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9.jpg

この光景には、周りの大人たちも思わずほっこり。
そして…

10.jpg

完成!

肝心の味ですが、ここまで想いとプロの手が入ったオリジナルケーキ。
美味しくないわけがないっ!!

焼きたての暖かいカステラも捨てがたいけれど、
新しい可能性と喜びに気づくことができたクリスマスバージョンでした。

※全国紙にも取り上げていただきました!

読売新聞Web版
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20111225-OYT8T00799.htm

毎日新聞WEb版
http://mainichi.jp/select/photo/archive/news/2011/12/24/20111225k0000m040082000c.html

--


怒涛の2週連続開催を終えて、
今年度のふらいパンダとしての支援活動は終了となります。

人生でこんなに東北に行く機会があるなんてまったく思ってなかったけれど、
改めてに数えてみたら4月から10回以上、計30日近く滞在していました。
預金通帳も真っ赤になりました(苦笑)。


最初は何をすればいいか、わからなかった。
少しするとやるべきことが山ほど出てきて、
目の前にある瓦礫やヘドロの山と闘った。

でもまた少し時間が立つにつれて、またわからなくなった。
単純な肉体労働はなくなった。ボランティアの数も、世間の関心も激減した。

それでもまだ、何かをしなければいけないとは感じていた。
あれだけの大災害が、たった半年で風化するわけがない。
都会の人たちから忘れられていく被災地に、僕はなにができるのだろう…。


そしてたどり着いた答えに、
今なら少しだけ自信が持てる気がします。


気仙沼に出発する直前にいただいた、
「イイネ!Communication Project賞」。

その授賞式でのスピーチで、
今の想いを述べさせていただいたので
手前味噌ながらその原稿を一部掲載させていただきます。

受賞する前提で、内容原稿まで用意してたっていうね(笑)。


◆◆◆

我々ふらいパンダは、東北の子供たちと絵本の世界に出てくるような
巨大かすてらを作るという、一風変わった復興支援を行なっています。

見る人が見れば、いわばお遊びとも言える活動ですから、
被災地のど真ん中で活動する中で正直、様々な葛藤があります。

しかし、とある学校にかすてらを焼きに言ったとき、校長先生にこう言われました。


「ふらいパンダは、被災地の子供たちを特別扱いしないのがすごくいい。」 


たくさんのNPOやボランティア団体が東北に復興支援に入っていますが、
復興とは日常を取り戻すことです。

子供たちの本来の日常に、我々のようなNPO、ボランティア団体は登場しません。
だから我々は復興支援をしながらも、子供たちにそんな説明は一切しません。

ただ遠くからきたお兄さんたちが、かすてらを作って一緒に遊ぶ。
そんな気持ちで、これからも支援を続けていきたいと思っています。

◆◆◆


子どもの頃に夢見たサンタさんは
欲しいものをなんでもくれる、無敵で万能な存在でした。

サンタさんの正体は本当はただの大人たちで、大人になった今の僕たちは
失ったものを取り戻すことも、欲しいものを与えてあげることもできないけれど。

あれだけのつらい想いをした子供たちに、
明るい出来事がなかったら悲しいじゃない。


東北の子供たちに、一日も早く日常が戻りますように。
強く強く願いを込めて…


Merry Christmas.


ふらいパンダ副代表
オトキタシュン
posted by おときたしゅん。 at 01:31| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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