2009年10月26日

未来へのネット・ポリティクス

【お誘い】

今週木曜日(29日)、早稲田松竹でやってる

「スラムドッグ・ミリオネア」

の19:55〜の最終回を見に行こうと思ってます。
行きたい方がいたらコメントかメッセでご連絡下さい。
その後軽くメシでも食いましょう。


--


先週末はひっさびさに
「朝まで生テレビ」を見てしまいまして。
(途中で寝オチしたけど)

テーマは


「若者VS大人」
(若者VS老人、ではないのね…)


高齢化社会で若者が損するだの
年金がどうのだの若者は政治に関心がないだの議論は
はっきり言って眠たいだけだったんですが(若手不甲斐なさ杉)、

ただ1人気を吐いていた
批評家の東浩紀の意見が抜群に面白かったので、紹介。

(というわけで今日はお堅いつまらない話をします)
(いつもつまらないですよねすいません)


彼のメインの主張は「ネットを使った直接民主制の可能性」。
自分なりに彼の論旨をまとめると、



政治家の仕事は「つなぐこと」である。
人と人を、意見と意見を、利害と利害をつなぎ、
その調整をするのが政治家の最たる役割。



あまりにも多数の人・意見・利害が存在する現代社会では、
民主制を維持するため特にそのハブ(中枢、仲介役)となる政治家が重要だった。

どれだけの政治家が必要とされるかは、
そのコミュニティ(国家)の規模と技術(ココ重要!)で決まってくる。



ところが現代は、インターネットの普及で
コミュニケーションコストが抜群に安くなった。

意見の交換、表明が容易になり、
多数の人間と一斉に交流を図ることができる。
(規模のデメリットを克服する技術の誕生!)

今までは少人数の集団でしかできなかった
利害関係の調整などが劇的に容易になり、相当な規模でも
人々が直接政治に関わることが可能である。



ネットによる政治参加を解禁すれば、
今ほど政治家の数はいらないのでは?
できるところから直接民主制を始めよう!



個人的にはかなり得心できる内容でした。
公の場で、直接民主制の可能性とそれを支えるインターネットについて、
ここまで説得力のある意見を展開した人を始めて見たのでね。


「ネットワークや情報技術の革命はすごく本質的だと思う」
「大混乱が起こるなんて言うけど、それは制度と人の想像力が追いついていないだけ」


この辺り、かなり核心をついている。
もっと詳しく彼の意見を知りたい人は↓を見ていただくとして。
http://news.livedoor.com/article/detail/4413360/


僕自身、政治の世界にネットを解禁することは肯定派なんですが、
東さんの理屈とは違った点からもう1つ、その理由を述べます。

インターネットを政治世界の文法に組み込むことは、
ある副産物をもたらすと思ってます。それは


「高齢者層の平和的排他」


です。
(ここからは少々ラディカルな話しになりますが、
 老人は氏ねとかそういう意味ではないですよ、念のため)


今でさえ投票人口の多数が高齢層で、
これからその数はどんどん増える一方。

彼らは老後の生活を保障してもらうことに
文字通り必死だから、選挙に対する関心は非常に高い。


一方の若者と言えば

「投票に行くとかめんどい」
「どうせ俺らの意見とか反映されないっしょ」

というスタンスが大半で、
その年代別票数の差は開いていく一方です。

これでは老人に有利な政策に偏ることは当然の帰結で、
若者は常に犠牲となり、圧迫され続け希望を失う
まさに負のスパイラルが誕生します。(事実、もうあるし)


さあ、ここでこんなドラスティックな
改革が起きたらどうなるでしょう。


「これからの市政は、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を
 介した、直接民主制で行います!掲示板やチャットルームで、皆さん
 どんどん意見交換をして下さい!ブログでの意見表明もお待ちしてます!」


主導権を握るのは、どの世代になるでしょう?

票数の差は簡単にはひっくり返りませんが、議論の空気を
少なからず誘導し、変えていくことは確実に容易になります。

年配の方々がITリテラシーを身に着けることは
僕らの想像を遥かに超えるほど難しいことで、稀代の論客であり
圧倒的な知識量を誇る知の巨人、田原総一郎をして


「僕、わかんない!」


と根を上げさせるほどです。
そんなネット・ポリティクスがスタンダードになれば、

「もうわしゃ、時代にはついていけないよ。
 これからの政策決定は、若者に任せるかねぇ…」

という空気が、国全体に出来上がるかもしれません。
(楽観的すぎる?)


これから絶対数で倍近くの差をつけられる若年層が
本気でイニシアチブを取りにいくとしたら、圧倒的な最新技術とその進化スピードで
高齢者層に過去の遺物になっていただくのは、かなり有効な手です。

というか現状、平和的手段でなんとか現実的と言える方法は
これくらいしかないような気がします。


とにかく、今回の朝生やその後の世間の反応を見て
拍子抜けしてしまったのは、こういう先進的な意見に対して
「若者」側からの冷めた意見が多かったこと。


「直接民主制のリスクを考えているのか(衆愚政治になる)」
「ネットでは本人確認ができない」
「バーチャルとリアルの区別がつかなくなる」


どれももっともで、最終的には一つ一つ
検証しなくてはならない懸念材料ではあります。

でもね、まず否定から入る見方は所謂「大人」に任せとけばいいわけで、
まずは乗っかって突っ走るのが「若者」の役割じゃないの?


いつの時代でも、
未来に向けた世代交代や改革が

「そんなことをしたら、秩序が保てず大変なことになるぞっ!」

という『解放』『解禁』の上になり経つ可能性が非常に高いことは
歴史が教えるところです。織田信長の楽市楽座なんて、まさにその典型。
システムの進化とは、誕生→規制運営→解放というステップを辿ると言ってもいい。


ネット云々を置いておいても、現行のシステムじゃ
間違いなく若者の意見なんて反映されないですよ。

「若者の政治に対する関心をもっと高めて…」
「いや、その方法はこれから考えるんですけど…」

なんて言ってた若手パネラーは、
本気で自分たちが日本を背負っていく
気概を持ってるんでしょうか?持ってないでしょうね。

もっとも、日本はすでに国家としてのピークを過ぎていて、
あとは老衰国家としてゆっくりと衰えていけば良いと思っている方には、
何も言うことはございませぬ。(ちょっと言い過ぎた、ごめん)


ともあれ、おそらく番組側にとっても
このテーマで

「ネットによる直接民主制」

なんて議題が出てくることは予想外だったろうし、
そのおかげで大変おいしゅう番組でございました。


植松さんも言ってたけど、正面から議論したら
「大人」たちは絶対勝たせてくれない。だからこそ、
一見荒唐無稽な意見が突破口を開く。

若者たちよ、大人にキ○タマ握られて萎縮してたら
そのまま潰されちまうゾ!(キン○マを)
posted by おときたしゅん。 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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