2011年11月22日

シャンゼリゼ通りの闘い -もう一つのレジスタンス-

※花の都、巴里の想い出を書き綴ろうと思ったわけですが、
 結果から申し上げるとたいへん下世話な内容となりましたことを
 あらかじめ深くお詫び申し上げます。敬具


先週1週間は、とうとうパリに行かせていただきました。
出張なのできちんと仕事(?)もしていたわけで、日記を細かく書くことはできませんが、
せっかくなので想い出深かった出来事の一つでもなんか書きたいと思います。


憧れの街、パリ。


そこでの1週間は、すべてが完璧だった。
どこを切り取っても絵になる街並み。威厳ある本社での仕事。合間の観光。
毎晩フレンチのディナー、ムーランルージュにセーヌ川クルーズ…

そんな滞在もいよいよ最後の夜。
エッフェル塔のふもとで豪華なディナーを堪能した後、
同僚の女性たちと夜のシャンゼリゼ通りに最後のショッピングに向かった。


シャンゼリゼ通りはすでに、クリスマスの準備モード。
木々にはキラキラと輝く装飾がなされ、直線の先には聳え立つ凱旋門。
ああ、なんと美しい街並み…ここにいる僕はさながら、ドラマの主人公か貴公子か…

悦に浸っていたその時、


突然の便意が僕を強襲してきた。


幼少の頃よりお腹が弱く、
年中苦しめられてきた俺にはわかる。


こ い つ は モ ノ ホ ン だ 。


ふっ、流石はおフランス。一筋縄では帰してくれないというわけか…。
よかろう、俺もサムライの国から来た男!日本男子の肛門括約筋の力を見せてくれr

などと余裕をかましてられたのは5分くらいだった。
ヤヴァイ、漏れる。マジ無理。ほんと無理。


しかもここは、世界でも最もオシャレで美しいシャンゼリゼ通り。
公衆トイレなどという、景観を損ねるものは当然常設されていない。
よもや、この美しさがアダになろうとはっ…!

それ以前に、今は女性たちと団体行動中である。
異国の地でレディーを放置してトイレに駆け込むなど、
当然紳士に許される行為ではない。

必死に表情を押し殺し、冷静な会話に努める俺。
首尾よくショッピング施設に入りしばしの自由行動となった瞬間、
一目散に英語がしゃべれそうな女性店員のもとへ突撃した。


「ヘイ、マドモワゼル!トイレ貸してください!」
「ノン、ここに貴方が使えるトイレはないわ。メルシー」


メルシーじゃねぇぇぇ

ここで引き下がれるかぁー!
文字通り、パリの美しい想い出が汚されるかどうかがかかってんだよ!!


「お嬢さん、いま僕のお腹にはTSUNAMIが襲ってきているのです」
「Oh、日本のTSUNAMIのことは聞いてるわ…とても大変だったのね」

「そうです、いまも東京の街並みは、パリに比べてとても暗い。」
「ええ!半年以上経ってもまだ…」

「そんな東京から来た僕に灯りをともすために、友人としてトイレを貸してくれまいか?」
「OK、この建物内は無理だけど、隣のカフェと交渉してあげる」

※一部脚色がありますが、だいたい本当にこんな会話です
※東北のみなさんゴメンナサイ


わざわざ建物から外に出て、隣のカフェまで案内してくれる店員さん。
こ、これで勝つる!パリは親切な人ばっかりやー!

しかし、カフェのトイレに駆け込んだ僕に、新たな絶望が襲った。


ガチッ


…やっぱりだよ!
こういう時に、すんなり大に入れた試しがねぇよ!

雄叫びに近い唸り声を上げながら、トイレ内で悶絶する日本人男性。
ハタから見たら、いやハタから見なくても完全に狂気の沙汰だ。
シャンゼリゼ通りまで来て僕は、一体ナニをやっているのだろう…

ありったけの力を振り絞って肛門括約筋を振り絞るも、
容赦なく打ち付けてくるフレンチ・ビッグウェーブ。
こ、これがフォアグラの力…!


僕の脳裏に、とあるブログ記事が走馬灯のように浮かんできた。
それは32歳になって、◯◯コを漏らしてしまった人の魂の日記だった。


「僕は大事マンブラザーズバンドの『それが大事』が大好きだった。
 負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じ抜くこと…それが一番大事。
 でも、それは大嘘だった。一番大事なのは、ウ◯◯を漏らさないことだ


まったくだよ!
負けないとか信じるとか、ガチでどうでもいいから!
ウ◯◯さえ漏らさなければ、あたい寿命が10年縮まってもいい。

「それが大事」が脳内にリフレインしながら待つこと1分。
僕の目に、個室のノブの上にある細い穴が飛び込んできた。

…まさか。

そうかっ!このトイレは、有料式だったんだ!
外国に良くある、コインを入れると開く形式ですね!!

この閃きが舞い降りたことで、俺は心から神に感謝した。
もうあたい、改宗する。カトリックになる。※フランスはカトリックの国です。

喜び勇んで財布から小銭を取り出し、
コイン投入口に勢い良くねじ込むオトキタ(28歳独身、会社員)。


が、ダメっ!!


このとき僕が持っていたのは、1ユーロ硬貨と2ユーロ硬貨のみ。
どうみてもコインの投入口は、それより細かいお金のものだった。

ぐにゃあ…

もうダメだ。。視界は歪み、肛門括約筋は緩んできた。
漏らしたら、どうやって対処すればいいのだろう。

タクシーに乗る?論外だ。
日本ですらパンツの中にイチモツを抱えながら乗車する度胸はない。

歩いて帰る?それも無理だろう。
異臭を放ちながらガニマタで夜の巴里を徘徊していたら
騎馬警官に射殺されるか、そのままバスチーユ監獄にブチこまれても文句は言えない。


やはり、パスポートを破り捨ててセーヌ川に飛び込むしかない…。
半ばそんな覚悟を決めた僕の前に、小を足しにきた一人のムッシュが現れた。

恥も外聞もねえぇぇ!
聞くはいっときの恥、漏らすは一生の恥!!


「ヘイ、ムッシュ!小銭もってませんか!!?」
「ん?トイレに入りたいのかい?そのトイレは確かに20セント硬貨が必要だね…」
「そうなんです!僕は今、世界で一番20セント硬貨を欲している男です!」

「そうかい、じゃあ両替してあげよう。えーと、小銭で1ユーロがあるかなぁ…」
「ムッシュ!そんな悠長なヒマはありません!1ユーロいや、
 2ユーロ硬貨と20セントを交換しましょう!

※1ユーロ=100セント
※上記の会話は完全にノンフィクションです


ムッシュからひったくるように20セント硬貨を受け取り、2ユーロ硬貨を押し付け、
苦笑いするムッシュを横目に個室へ風よりも早く飛び込むオトキタ(28歳独身、会社員)。


URYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!!


…勝った。俺は勝ったのだ。

この時、俺は確信したね。
凱旋門とは、僕のこの勝利のためにあったのだ…と。
(違います)


--


というわけで皆さん、これから僕のことをナポレオンと讃えていいよ!

「えぇ、漏らした方がネタとして面白かったのに…」

と少しでも思ったアナタ!
僕も少しだけそう思ったが、リアルに想像して欲しい。
異国の地でその状態は正直、強盗に遭うより恐ろしい事態だぞ!!

東京も寒くなってきた折、みんなも体調と胃腸の管理には気を付けようね!
オヴォワール!(時差ボケきついっす)
posted by おときたしゅん。 at 03:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 愛と虐殺の傑作選! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>首尾よくショッピング施設に入りしばしの自由行動となった瞬間、
一目散に英語がしゃべれそうな女性店員のもとへ突撃した。

そういえば英語話せる人って、直感的に分かるんですか?

otokitaさんみたいに極端なケースでないにしても歌舞伎町とかでよく英語で話しかけられますが。
Posted by ジャイアン(偽) at 2015年04月30日 23:23
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