2012年03月12日

それぞれの1年、それぞれの3.11

3月は別れの季節。
先週末も、会社の仲間の送別会が行われましてね。

三次会が終わって、時刻は1時半。
セレブなお姉様方は颯爽とタクシーで帰り、
取り残される若手男性社員3名。

A「…どうする?」
B「朝まで飲みますか。男だけで」
A&C「それは無理!」

コスメ業界に勤める男子たるもの、
女子がいない空間には絶えられないのです(?)。


紆余曲折、協議の結果
なんとオトキタさんの実家に
会社の同僚2名がお泊りするという新しい展開に!


まあ着いたのが深夜2時過ぎなのでね、
ほとんど同僚と両親の接触もなかったわけですが。
深酒をして目を覚まさない我々を置いてでかける母親は

「友達の分のタオルと歯ブラシ、洗面所に置いておくからね!」

と仏のようなセリフを残して行かれました。
ありがとうお母さん、俺、明日から親孝行するよ!


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どうみてもヘアブラシです。
本当にありがとうございました。


--


昨日で震災から1年。
ゴールデン街のバーで、普段は見ないテレビを見て過ごしました。

テレビ画面に次々と映し出される東北各地が、

「ああ、ここも行った。あそこも行った」

という場所ばかりで、
それぞれの土地に感情移入しながら、
色々な気持ちを思い出しながら、見させていただきました。

微力ながら、少しでも、東北のために何かできていたのかな。


4月に支援物資を届けに行った南三陸。
避難所の志津川中学校で暮らす中学生の女の子が、
家族で一台シェアして使っている携帯電話を握りしめて

「いま、彼氏ができたのっ!」

と、耳を真っ赤にして目の前で喜んでいて。
どんな悲劇の中にも、また小さな幸せが生まれることを目の当たりにしました。


5月にボランティアに行った多賀城市。
まだまだ拙かった巨大カステラを焼きながら、
AKBの話をして仲良くなった女の子が

「ダブってるから、あげる!」

といってくれた板野友美の下敷きは、今でも僕の宝物です。
…なんだか、ハタから見たら誤解を受けてる気がしないでもないが、
沢山のものを失った子どもから、逆に大きなものをもらったように感じました。


この1年間の、様々な活動を振り返って発見したことは、

「この子どもたちに、明るい未来を残したい」

という、単純で、本当にシンプルな自分の気持ちでした。

避難所でも、被災地でも、子どもたちの周りには
いつだって誰かを幸せにする空気が漂っていたから。


大人になった僕は、その責務を果たせているのかな。
あの震災がなければ、そんなことにすら気づかなかった。


テレビを見るのはしばらくいいや。

あの震災も、津波も、様々な悲劇も、
忘れようとしても忘れるものじゃない。

でも本当に忘れてはいけないのは、

「何かをしなくちゃ」
「自分に何ができるだろう」

と、その時おそらく誰もが感じたあの気持ちだと思います。

一人ひとりが、「誰かのためにできること」を真剣に考えて、実行する。
それは、実はとても難しいことなのだけれども。


四方を海に囲まれ、台風の通り道となり、
地震が多い場所に位置した日本を再び災害が襲うのは
避けられないことなのかもしれません。

でも、また近い未来におそらく訪れるその時に、

「国は何をしている!」
「政府はウソばっかりだ!」
「◯◯の陰謀だ!××の圧力だ!」

などと、大人たちが見苦しくいがみ合う場面を、
僕はもう二度と見たくありません。


ふらいパンダのカステラで直接
子どもたちに笑顔を届けることも大切だし、
もちろん続けていくけれど。

僕は、若者や子どもたちを不幸にする間違った国と社会のシステムを、
そしてそれを作ってきた指導者たちの過ちを正すため、
自分の持てる力を費やす1年にしたいと思います。


改めて今回の被害に遭われた方々にご冥福をお祈りするとともに、
いまだに避難生活を続ける30万人を超える人々に
一刻も早く日常が戻ることを願ってやみません。


--


ああ、書いてたら熱が入って
前半と後半のタッチの差が偉いことになってしまった…。

ま、がんばろうぜ若者たち!
日本の未来は、世界が羨む(byLOVEマシーン)ってね!

Love, and hope!
posted by おときたしゅん。 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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